2010,08,17, Tuesday
ブルターニュ地方 ポン・タヴァン
ゴーガンの絵の題材となった黄色キリスト像のある教会
祭壇右手には聖母マリアとその母聖アンナの像が祀られています
聖書には登場しない聖アンナをカトリックでは聖母の母として教え
レオナルド・ダ・ヴィンチも「聖アンナと聖母子」という作品をのこしているほどです
でもこのように祭壇に像が祀られているのを目にしたのはブルターニュだけ
そのなぞを
前回紹介した「フランスにやって来たキリストの弟子達」が解いてくれました
ブルターニュの伝説によると
聖アンナはこの地方の名家出身で
同じ地方の男と一緒になったが夫の始終暴力に
信仰心の篤いアンナを天使がはるばるユダヤの土地まで運び
ナザレのヨキアムと再婚させ2人の間に生まれたのが聖母マリアだとしているそうです
なぜこの地において聖アンナ信仰があるのか?
著者の田辺 保さんは続けます
最後のブルターニュ公妃アンヌ・ド・ブルターニュの思い出につなっがているのではないかと
公妃は父に早く死に別れ女性の身で東方から
攻め寄せてくる王国フランスの軍勢を迎えうち
強制されて2人のフランス王との結婚を受け入れなければならかったアンナへの同情
そして、フランス王国への統合を強いれられた無念の思いがこもっているのではいかと
述べています
人々の思いが聖人信仰へと結び合わせた歴史の重さを感じます
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